よく使われる相続の際の言葉を分かりやすく説明

分かると安心相続用語

souzoku-q

馴染みのない言葉が多いと思います。
少しでも分かりやすく的確にお伝えできればと思います。


遺言とは

いごん・ゆいごんと言ったりしますが、意味は同じです。一般的にはゆいごんと呼びますが、法律職にある方はいごんと呼ぶ傾向があります。遺言は死亡した人の最終の意思表示に法律的な力を認め、その意思を実現・達成させるための制度です。死者の最終の意思を尊重することを趣旨とします。遺言は遺言を書いた人が亡くなった...

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検認とは

公正証書遺言以外の方式で作成された遺言書に必要な手続きです。この手続きをしないと5万円以下の過料が課されることが定められてます。公正証書遺言の場合には公証人という公務員が立会い作成します。遺言も公証役場で保管されます。一般的に偽造や改ざんされる恐れは少ないです。しかしその他の形式の遺言は保管場所に関...

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遺言執行者とは

簡単にいえば遺言の内容を実現してくれる人のことです。相続人の代理人として任務を果たします。遺言執行者は遺言書で定めることが出来ます。手続きを遺言執行者に任せるので相続人の負担が減ります。親しい人、身内の方、相続人、弁護士、司法書士、行政書士等がなれます。未成年者と破産者以外であれば、基本的には誰でも...

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遺留分とは

遺留分とは配偶者、第一順位の相続人、第二順位の相続人に認められている最低限の相続する権利です。亡くなった人と近しい親族の生活に配慮する趣旨で設けられています。したがって第三順位の相続人に認められていません。仮に夫が亡くなり、すべての財産を愛人に贈与するという遺言が残されていたらどうでしょう。自己の財...

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遺産分割協議書とは

誰がどの財産を取得したのかを証明できる書類です。誰かが亡くなると、その方の財産は相続人各自の持ち分に応じ共同所有となります。共有状態だと不都合が生じます。不動産を売却したければ共有者全員の合意が必要です。また共有者の誰かが亡くなると、その方の相続人が増えて関係者が増えます。多くの共有者全員の合意を取...

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遺産分割協議証明書とは

内容や用途は遺産分割協議書とほぼ同じです。一つ違うのが連名でなくて良いです。相続人ごとに署名押印します。3人いれば同じ内容の文言の書類を3通作成します。一人一通ずつ署名押印します。3通そろうと遺産分割協議書と同じ効力があります。手続きにはすべてが必要ですので、若干かさばります。そこを除けば使い勝手は...

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相続分譲渡証書とは

自分の相続分を他人に譲渡出来ます。相手は他の相続人でも第三者でも良いです。遺産分割前に行う必要があります。相続分をもらった人は遺産分割協議に参加できます。既存の相続人が他の相続人から相続分をもらったら、もらった分相続分が増えます。自分の相続する権利が多くなります。もらった相続分を証明する書類が相続分...

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相続人と被相続人

亡くなった人のことを被相続人(相続される人)、亡くなった人の持っていた権利や義務を相続する資格が認められる人のことを相続人といいます。相続人としての資格を有する人は、被相続人の権利や義務の一切を引き継ぎます。引き継ぐことが出来ないのはその被相続人のみが持っていた、一身上の権利や義務のみです。例えば亡...

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相続人の順位

相続できる人は法律で決まりがあります。順番に定められていて、第一順位の相続人がいない場合は第二順位に相続する権利が移ります。第二順位の相続人がいない場合に第三順位の相続人に相続する権利が移ります。配偶者がいる場合には常に配偶者は相続する権利があります。配偶者と第一順位の相続人、第一順位がいない場合に...

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代襲相続とは

相続人となるはずの人が亡くなっている場合等に発生します。例として妻の立場から相続人を考えてみましょう。夫Xの相続人は本来妻A、子のBでした。しかし不慮の事故で夫よりも先に子Bが死亡しました。子Bに子Dがいた場合、子Bの子D(夫からみて孫)はBに代わって夫Xの相続人です。これを代襲相続と言います。この...

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相続欠格とは

相続欠格とは相続する資格を欠いてしまうことです。特別な手続きは必要ありません。欠格事由に該当すれば、その相続において相続権ははく奪されます。財産を遺言により取得することも出来ません。そして相続欠格者が第一順位の相続人か、第三順位の相続人の場合、代襲相続します。はく奪される行為は次の事由のいずれかに該...

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推定相続人の廃除とは

例として以下の1〜3の事柄があった場合に、相続させたくない配偶者や子供、親等の尊属がいる場合に利用できる方法です。虐待された重大な侮辱をうけた相続人となる人に酷い非行がある厳密にいうと遺留分を有する相続人に何も相続させたくない場合に使うことができ、その相続人の相続権を無くすことが出来ます。遺留分を有...

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法定相続分

誰がどれだけ相続する権利があるのかは民法に決まりがあります。その決められた相続分のことを法定相続分といいます。ただし、相続人間の合意により違う相続分で相続しても大丈夫です。配偶者のみ・・・遺産すべて配偶者と第一順位の相続人・・・配偶者2分の1、第一順位の相続人全員で2分の1例)相続人が妻と子2人であ...

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特別受益とは

共同相続人の中に、被相続人から相続分の前渡しとみられる贈与や、遺贈を受けたものを特別受益といいます。特別受益となるものは以下の通りです。特別受益となるもの具体例@相続人への遺贈―A婚姻・養子縁組の為の生前贈与支度金・持参金B生計の資本としての生前贈与独立開業時の資金援助・住宅購入資金特別受益があるの...

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寄与分とは

特別受益とは逆の意味での相続人の間の公平を図る仕組みです。亡くなった人の財産を増加させたり、通常の療養看護以上の療養看護をした場合に寄与分が認められます。寄与が認められれば寄与した人の相続分が増加します。多く相続することが出来ます。

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数次相続とは

父が死亡し、その父の遺産分割が終わっていないうちに母が死亡した場合です。父の相続人としてと権利を持ったまま母が亡くなっています。このような状態を数次相続といいます。概ね権利関係が複雑になります。先ほどの父と母の相続人が子2人の場合はまだ大丈夫です。相続人が増えない場合です。父の相続人は亡き母と子2人...

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単純承認とは

単純承認とはプラスの財産や負債等の債務も相続するということです。亡くなった方の権利や義務を全面的に承継します。原則的な承継方法です。相続するという届けをどこかに提出する必要はありません。自分が相続人であることを知ったときから3カ月が経過するか、相続財産である不動産を売ったり預貯金を使ったときにも相続...

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限定承認とは

平たくいうと、プラスの財産の範囲でしかマイナスの財産の責任は負いません、という相続の承認方法です。一部の財産を相続して一部の財産を相続しないというわけではありません。債務を負う責任がプラスの財産の範囲までで良いということです。亡くなった方の財産状況が分からないときや、借金が多かったとしても守りたい資...

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相続放棄とは

相続放棄とはその人の相続人ではなくなる手続きのことです。マイナスの財産のみなず、プラスの財産も引き継ぎません。全面的に相続を否定します。相続するのは潔しとしない理由があったり、主に借金が多い場合に使用されます。自分が相続人である事を知ったときから3カ月以内に家庭裁判所に手続きをします。相続放棄が家庭...

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特別代理人とは

具体例でいえば、未成年である子とその親が遺産分割協議をする際に必要な人です。親は子の法定代理人です。未成年である子は親権者である親が法定代理人として遺産分割に参加します。しかし親も相続の当事者です。親が自分に都合がよい遺産分割をしないようにする仕組みが必要がです。そこで特別にこの機会だけに登場する子...

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不在者財産管理人とは

不在者財産管理人とは簡単に言えば不在者の財産を管理する人のです。家庭裁判所に申し立てをし、選任してもらいます。遺産分割時に行方不明の相続人がいる場合、必要な人物です。短期の期間不在にしている、数日前から連絡がつかなくなった等では不在者とは言えません。従来の住所、居所を去り、当分帰ってくる見込みがない...

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相続財産管理人とは

相続人が存在しない場合で、遺産の清算手続きを行う必要がある場合に選任される相続財産の管理人です。利害関係者、検察官が家庭裁判所に申し立てをし、家庭裁判所により選任されます。相続人が誰もいないと相続財産は法人となります。その法人となった相続財産の清算手続きを相続財産管理人が行います。相続人が誰もいない...

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特別縁故者とは

特別縁故者とは相続人でないのに、被相続人との関わりから、特別に財産を取得することができる人です。相続人がいなく、家庭裁判所に認められることにより財産の取得が可能になります。手続きには時間がかかります。相続人がいないことを確認し、債権債務の清算をし、残った財産があり、かつ申し立てにより家庭裁判所が特別...

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成年後見人とは

精神上の障がいにより判断能力が欠けてしまった人を保護するために選任されます。法律で決められた申立人の申し立てにより家庭裁判所が選任します。本人・配偶者・4親等内の親族・市区町村等が主だった申立人です。成年後見人には本人の親族もなることが出来ますが、弁護士や司法書士・社会福祉士・行政書士等の第三者が選...

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